囀ずる鳥は羽ばたかない(ヨネダコウ)は、BLの枠を越えてます

ヤクザの若頭、矢代と、ボディガード兼運転手の百目鬼が主人公の、ヤクザ世界のお話です。
矢代はその性格に似合わずドMで淫乱。その評判は、組に知らぬ者がいないほど。一方の百目鬼は元警察官でありながら事件を起こし、出所後に矢代の部下になったインポで無口な男です。部下が自分を好きになったら面倒くさいから首にする、と言う矢代の側にいるために、百目鬼は矢代への想いをひた隠しにします。矢代のほうも、百目鬼には他の人とは違う感情を持っているようですが、それを誤魔化しながら生きています。
ヤクザものですから、殺伐とした内容もあります。矢代は撃たれてしまうし、百目鬼は指を詰めたりします。それでも、矢代の側にいたいと願う百目鬼は、話数を重ねるごとに人間らしくなってきました。最初は無口、無表情だったのに。
BL的な表現もありますが、それだけでなく、二人の感情の変化が徐々に見えてきて、それが事件の渦中にあるので切なさ倍増です。
しあわせになることに臆病で、しがらみに縛られまくっている大人二人のこの作品は、BLの枠を越えて皆に読んでほしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です